岡田武史監督(52)は2度、大げさに頭をかかえた。
後半34分、DF長友の折り返しに玉田のヘッドがバーを越え、後頭部を強く両手で抱え下を向いた。
同42分、MF長谷部のシュートがMF大久保のヒザに当たりゴールをそれると、感情をむき出しに再び頭をかかえた。
「予選が半分終わって、確実に進歩したと思ってます。これから精度を上げていきたい。内容は良かったと思います」。
公式会見では前向きに振り返ったが、本音は違った。
ロッカー室で、選手にはこう話していた。
「いい試合をして、いいチームになった。でも、勝てなかった。オレは負けて残念だ」。
勝ち点1を上積みも、ホームで強敵を倒せず、はっきりと「負け」と判断した。
1月28日のアジア杯予選で、苦手バーレーンに0-1の惨敗を喫した。
見るべき内容もなく、無策に終わった末の敗戦に帰国後、日本協会の犬飼会長に直接電話で謝罪していた。
だからこそ、この試合に期するものがあった。
大久保を温存し、後半から投入して勝負をかけるなど、試合展開を読み、流れをつかもうと策は打った。引いて守る相手に、惜しい場面も何度もつくった。
しかし、それでも勝てない。
岡田監督にとっては「負け」に等しいドローだった。
ー日刊スポーツ ー
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