チャンピオンズリーグは現地時間21日に決勝戦が行なわれ、マンチェスターUがPK戦の末に6対5とチェルシーを下し、9シーズンぶり3度目の優勝を果たした。ロイター通信が伝えている。
モスクワのルジニキ・スタジアムで行なわれた欧州サッカーの頂点を決める戦いは、イングランド勢同士のライバル対決となった。序盤を制したのはマンチェスターU。26分、スローインを起点にブラウンのクロスをクリスティアーノ・ロナウドがヘッドで合わせ、先制を果たす。
対するチェルシーも反撃に転ずると、45分、エシアンのロングシュートがDFに当たってこぼれたボールをランパードが押し込んで1対1の同点に追い付く。その後は両チームとも惜しい攻撃を見せながら、ファン・デルサールとツェフ、両GKの活躍で追加点は生まれない。マンUは87分、9年前の優勝を唯一経験しているギグスを投入。ギグスにとってはこれが公式戦通算759試合目の出場となり、ボビー・チャールトンの持っていたマンU歴代最多出場記録を更新した。
試合はお互い譲らず、90分間では決着が付かないまま延長戦へ。延長戦でもついにゴールが生まれないまま、勝負の行方はPK戦に委ねられた。PK戦では、先行のマンUの3人目、C・ロナウドのキックがチェルシーGKツェフに防がれる。一方のチェルシーは、勝利のかかった5人目のテリーがキックの際に滑って失敗。そして、チェルシー7人目アネルカのキックをGKファン・デルサールが止め、マンUが1999年以来9シーズンぶりに欧州の頂点に輝いた。
マンUにとって今年は、遠征時の航空機事故で主力選手の多くが死傷した「ミュンヘンの悲劇」から50周年。試合前から運命的な符合を強調していたファーガソン監督は、「昨日の夜、バスビーベイブズ(マット・バスビー監督が率いていた、「ミュンヘンの悲劇」当時のマンUの愛称)たちを失望させてはいけないと話していたんだ。シーズンを通じて我々を守ってくれた運命の神が、きっと(PK戦の際の)テリーのスリップを誘ってくれたのだろう」と振り返った。
ファーガソン監督自身PK戦6連敗中だったたことについては、「チャリティシールド(現コミュニティシールド、プレミアリーグ王者とFAカップ王者で争われるイングランドのスーパーカップ)は除いても、アバディーン時代に3回負けて、ユナイテッドで3回。7回目の幸運だった。再び優勝できてとても誇りに思う。だが、偉大な成果に酔いしれてばかりもいられない。この感情もすぐに体を通り過ぎ、明日になればきっと来シーズンのことを考えているのだろう」と話していた。
一方、敗れたチェルシーのグラント監督は、「チームを誇りに思う。今日は我々の方が優っていたと思うし、勝つことができた試合だったと思う。それでも、今季は素晴らしいシーズンだったと言える」と話した。
PK失敗のテリーについては、「彼はとても悲しみ、涙を見せていた。でも、我々がここまで来れたのは、彼の存在が大きい。我々が彼を必要とするとき、いつでも彼はそれに応えてくれる。彼は偉大な選手で偉大なキャプテンだ。今日の出来も素晴らしかった」とコメントしていた。
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