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浦和レッズ、ついにACLで初V飾る MVPに永井

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サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は14日、埼玉スタジアムで決勝の第2戦が行われ、浦和がセパハン(イラン)を2-0で降し、初優勝を飾った。

第1戦をセパハンのホーム、イスファハン(イラン)で1-1で引き分けた浦和は前半22分、永井のゴールで先制し、後半26分に阿部のヘディングシュートで加点。
相手の反撃を無得点に抑え、2戦合計3-1で上回った。
大会最優秀選手に永井が選ばれた。

浦和はトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)で12月10日に愛知・豊田スタジアムでセパハンとワイタケレ・ユナイテッド(オセアニア代表)の勝者と戦う。
これに勝つと、ACミラン(欧州代表)との対戦が実現する。
セパハンは開催国代表枠として出場する。

浦和は来年のACLの出場権も獲得し、前回優勝クラブとして1次リーグが免除される。
同大会の日本の出場枠は3となり、前回の天皇杯で準優勝したガ大阪の出場が決まった。

 ○浦和2-0セパハン●

攻守がかみ合った浦和の快勝。
前半22分、ポンテのパスをDFライン裏で受けた永井が右足でけり込んで先制。
後半26分、ゴール前で永井が放ったシュートのこぼれ球を、阿部が頭で押し込んでリードを広げた。
セパハンは後半開始から前線の人数を増やして追い上げを図ったが、最後まで決め手を欠いた。

▽日本サッカー協会・川淵三郎会長 うれしいというより、日本サッカー発展のために頑張ってくれてありがとうという感謝の気持ちだ。
(以前は)Jリーグのお荷物と言われていたが、サポーターとともに名実ともにアジアナンバーワンになった。

▽Jリーグ・鬼武健二チェアマン 歴史の大きな偉業、将来の大きな基礎になった。
Jリーグとして、来年以降もACL出場クラブを精いっぱい支援したい。

◇局面打開の力、大一番で発揮…浦和

タイトルへの重圧だろうか、浦和らしからぬミスが何度も飛び出した。
しかし、厳しい戦いを通じて身につけた勝負強さが2点を生み出し、浦和が念願のアジア王者に上りつめた。

立ち上がりこそ6万人近い浦和サポーターの声援を背にペースを握ったが、セパハンのリダとナビドキアの高い技術を前に混乱が生じた。
ボールが落ち着かず雰囲気が悪くなりかけたが、苦しい時にも2トップと司令塔ポンテの3人が局面を打開できる浦和らしさが、大一番でも発揮された。

前半21分、中央左からポンテが右前方にパス。
相手DFの対応がわずかに遅れた瞬間を見逃さず、永井が右足を振り抜きゴールネットを揺らした。
「勝つことだけを考えて戦う」と話していた永井の笑顔がはじけた。
その後はセパハンの猛攻にさらされ、ミスもあって何度もピンチを招いた。
しかし後半25分、ポンテの右CKから永井がシュートし、こぼれ球を阿部が頭で押し込んだ。

日本代表を多く抱えているが、2点目を決めた阿部はこの日、けがで戦列を離れた山田に代わって右サイドのMFを任された。
「自分のすべてを出し尽くす」(阿部)と言葉を試合で体現した。

「浦和というチームにとって歴史に残る大切な試合」と話していたオジェック監督。
苦しさの中でタイトルを手にし、日本サッカーに新たな一ページを刻んだ。【江連能弘】

◇浦和、アウェーで負けず…活躍の原動力に

浦和はACLを初挑戦で制し、Jリーグでも優勝を目前にしている。
その原動力になったのは、敵地で負けないことだ。

浦和はACLのアウェー6試合を1勝5分けで乗り切った。
長距離移動や環境の変化など厳しい条件を克服してきた。
リーグ戦でも、今季はアウェーで10連勝を記録するなど、無敗を記録。
連戦続きで内容が悪い時でも、堅守を武器に驚異的なしぶとさを発揮した。

浦和の藤口光紀社長は「アジアで戦うことで、ホームアンドアウェーの戦い方が分かってきた。日本には引き分けを認める文化はなかったが、価値ある引き分けというものもある。そのことを知らしめたという意味で、日本のサッカー文化を発展させることができたと思う」と語った。

昨年までのJリーグ勢の不振を受け、今年からJリーグや日本サッカー協会がACLのアウェー戦に本格的な支援に乗り出したことも追い風になった。
現地との交渉を担うスタッフを派遣したり、チャーター便などを負担することで、出場チームの負担が以前より軽くなった。

そして勝負を決めるホームで有利に戦うため、浦和は戦略的にACLの1次リーグから、収容人数の多い埼玉スタジアムを試合会場とした。
リーグ戦やナビスコカップも含めた今季のホーム公式戦の総入場者数はこの日で96万人を超えた。
選手たちはサポーターの熱狂的な声援に励まされている。

日本代表のオシム監督は「浦和が優勝すれば、日本サッカーの前進につながる」と語っていた。
12月には、世界の強豪と真剣勝負の場で戦える。貴重な経験となることは間違いない。
ー毎日新聞【安間徹】ー


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