【川崎F0―1G大阪】
優勝カップを掲げ歓喜にわくG大阪とは対照的に、川崎Fは敗者の証である銀メダルを授与されても誰も首に掛けようとしなかった。
初タイトルの懸かった勝負を終え、残ったのは悔しさばかり。
試合後、ゲームキャプテンのMF中村は「この悔しさを忘れてはいけない」と沈んだ声で話した。
公式戦で5連勝した4バックの布陣ではなく、今季、G大阪との2度の対戦で1勝1分けだった3バックで挑んだ。
「向こうはシステムを読めなかったみたいだから押し込めた」(中村)と開始20分までは攻めたが、決定機を逃すと次第にペースを握られた。
失点は二川の空振りに対処が遅れた不運もあった。
システムと選手を変えながら打開を図ったが、最後は焦りが目立った。
「僕らはいつも悔しさを次につなげてきた。これを糧にしないと」と中村。
03年に勝ち点1差でJ1昇格を逃し、関塚監督が就任した04年に昇格。
J1に定着した3年目の今年は我那覇のドーピング問題、ACL敗退、メンバー入れ替えへの批判、リーグ戦低迷、ナビスコ杯準優勝と悔しさばかりを味わった。
だが今後はこうした経験が生きてくる。「G大阪も悔しい経験をしながらタイトルを獲っている。
自分たちも強くなるチームの一歩手前だと思い知らされた」とDF箕輪は現実を胸に刻んだ。
来季の続投を要請されている関塚監督は試合後「これから考えます」と話した。選手から「勝負の鬼」と信頼される指揮官も、このまま終われるはずはない。
ースポーツニッポンー





