ヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦(10日、横浜M1-2川崎、日産スタジアム)川崎はアウエーで横浜Mに2-1勝利。関塚隆監督(46)が、突然の4バックなど味方選手も驚くマジックを披露して、初の決勝進出に大きく近づいた。試合後も戦術に対する“かん口令”を敷くなど、徹底した情報管制で第2戦に臨む。
個人情報保護法に気を使う企業のように、徹底した“情報管理サッカー”で川崎が初の決勝進出に王手をかけた。
「きょうはACLとかを通じて、アウエーで点を取らないと難しいと選手同士で話していた。積極的に取りに行った結果、2点取れて良かった」。日本代表MF中村憲は、エースFWジュニーニョの貴重な2ゴールに笑顔を見せた。
9月のアジアCL準々決勝・セパハン戦では、敵地での初戦で0-0ドロー。2戦目も0-0からPK戦の末に敗退した。その教訓から、とにかくアウエーでの得点を求めた川崎。日本代表・オシム監督が視察した試合で、日本の知将・関塚監督がマジックを披露。従来の3バックを左にずらす変則4バックで勝利をたぐり寄せた。
本職がFWながら、中盤で先発した久木野も「きのうは何も…。きょうのミーティングで言われた」。味方をも欺く戦術に、横浜M・早野監督も「相手のシステムが変わってプレスもかからず、戸惑いながら失点してしまった」と話すしかなかった。
しかも、これだけでは終わらない。試合後の会見、関塚監督は戦術面に話が及ぶと、笑いながら「次のゲームがあるので、コメントは差し控えたい」と2度。中村憲も「関さん(関塚監督)に固く言われてるので、戦術に関しては何も言えない」と言葉を濁せば、DF伊藤は「4バック? いや、4バックじゃないですよ。言うなと言われたんで」。試合前後の徹底した情報管理に、13日の第2戦でのさらなるマジックの予感、勝利への飽くなき意思がみえた。
「まだ半分終わっただけ。ホームでも勝てるように調整したい」と中村憲。川崎は、頼もしい知将とともに初の頂点へひた走る。
ーサンケイスポーツー





