アジアカップは現地時間21日(以下現地時間)、準々決勝の試合が行なわれ、日本(グループB首位)はオーストラリア(グループA2位)と対戦した。
試合はオーストラリアが後半に先制したものの、日本も高原のゴールで同点に追い付いて延長戦に突入。
それでも1対1のまま決着が付かずPK戦にもつれ込んだが、ここでGK川口が2本のキックを止める活躍を見せ、日本を勝利に導いた。
日本にとっては、準決勝進出がかかるだけでなく、2006年W杯でオーストラリアに1対3と逆転負けを喫したリベンジもかかった一戦。
オシム監督は、グループリーグのUAE戦・ベトナム戦と同じメンバーを先発に起用。
GKは川口、DFの中央には中澤、阿部が入り、右サイドに加地、左サイドは駒野、中盤では鈴木、中村憲がバランスを取り、上がり目に中村俊と遠藤、前線は高原と巻という形で、因縁の相手との勝負に臨んだ。
一方のオーストラリアでは、FWヴィドゥカ、アロイージ、MFブレッシャーノらが先発した一方、FWキューウェル、MFカーヒルはベンチスタートとなった。
序盤、オーストラリアが積極的にプレッシャーをかけてきたが、日本はそれを凌ぐと、細かいパスワークやサイド攻撃を繰り出して主導権を奪う。
シュートチャンスにこそなかなか持ち込めなかったものの、ボールをしっかりとキープ。
オーストラリアのエースFWヴィドゥカに対しても、中澤を中心とした守備陣がボールを自由に持たせず、試合を支配したまま前半を終える。
オーストラリアには、タイからベトナムへの移動の疲れや、厳しい暑さの影響もあってか、後半に入っても流れは変わらず日本が優勢に試合を運ぶ。
しかし、先制したのはオーストラリアだった。
69分、右CKからW杯の日本戦でもゴールを決めたアロイージが押し込んでゴール。
警戒していたセットプレーから失点してしまい、日本に嫌な雰囲気が漂う。
しかし、ここで高原がもう一度流れを日本に引き寄せる。
失点から3分後、中村俊のクロスに巻が競り合ったボールを相手DFがクリアミス。
これをゴール至近距離で拾った高原が、巧みなキックフェイントで相手DFをかわしてシュートを放つと、ボールはポストに当たってネットに吸い込まれる。
さらに76分、競り合いで相手MFグレッラから高原がひじ撃ちを受けると、レフェリーはグレッラにレッドカードを提示。
高原のプレーが同点弾だけでなく、日本に数的優位をもたらした。
その後は、途中交代で出場していたキューウェル、カーヒルにもしっかりと対応し、これといったピンチはなかった日本だったが、守備を固めてきたオーストラリア相手にこちらもゴールをこじ開けられず、全後半の90分を終了。
延長戦に入って佐藤、矢野を前線に投入してゴールをねらった日本だったが、どうしても得点を挙げられず、決着はPK戦にもつれこんだ。
ここで、勝負強さを発揮したのが日本の“守護神”川口。
先行のオーストラリアのキックをいきなりふたり連続で止め、2004年の前回大会を彷彿とされる活躍を披露。
これで圧倒的優位に立った日本は、4人目の高原が枠を外したものの、中村俊、遠藤、駒野、中澤の4人が成功。
運命のPK戦を4対3で制した日本が、ベスト4一番乗りを決めた。
<日本代表メンバー>
GK:1 川口能活(cap)
DF:3 駒野友一、6 阿部勇樹、21 加地亮→ 2 今野泰幸(後半43分)、22 中澤佑二
MF:7 遠藤保仁、10 中村俊輔、13 鈴木啓太、14 中村憲剛→ 20 矢野貴章(延長後半10分)
FW:12 巻誠一郎→ 11 佐藤寿人(延長前半12分)、19 高原直泰
サブ:18 楢崎正剛、23 川島永嗣、5 坪井慶介、8 羽生直剛、9 山岸智、15 水野晃樹、24 橋本英郎、28 太田吉彰、29 伊野波雅彦
なお、25日に行なわれる準決勝で、日本はサウジアラビア対ウズベキスタンの勝者と対戦する。
ーISM スポーツナビー





